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チベット亡命政権発表  ー チベットからのレポート(3) 

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(2008年3月19日 チベット亡命政権)

以下は、チベット亡命政権が、信頼できる関係筋から入手した報告である。

  • ひきつづき無差別逮捕が続く
    ラサでは、居住エリアの入口は、すべて中国軍によって封鎖された。毎晩、一般世帯が家宅捜索され、その家の家族でない者は、正式な身分証があってもその場で無差別に逮捕されている。家族以外の人物は、抗議行動の参加者であると推定されるというのが、中国側の言い分。
  • BBCニュースによると、「中国治安部隊に通じた中国の情報筋によると、一夜のうちに、600人の僧侶がラサから四川省の首都、成都に空路で輸送されとの報告があった。ただし、この情報を完全に裏付ける証拠はない」
  • これほど大量のチベット人が逮捕され、逮捕者の一部はラサ以外の場所に空輸されていることから、ラサの刑務所は、一連の逮捕によって許容収容人数を上回っているものと見られる。
  • 最初は警察、今は軍隊
    ラサの抗議行動の規模と激しさが増したことを受けて、武装警察(PAP)の大量の警察官がパトロールを続けていたが、最近はそれに加えて人民解放軍(PLA)が、抗議鎮圧のために投入されている。
  • 境界線エリアの軍隊増強
    チベットの境界線付近では、チベットへの侵入者を阻止するため、大規模の中国軍が配備されている。

18日の抗議行動では、約400人が参加し、4人が殺害され、15人が負傷した。
殺害された4人のうち、以下の2人の氏名が確認された。

    1. ンゴガ・チュカサン (男性)
    2. ジャムヤン (僧侶、50歳)
  •  18日の逮捕者のうち、以下の氏名が確認された
    1. ツェタン・プンツォック(男性、カンゼ寺院の声明リーダー)
    2. チミ・ゴンポ(男性)
    3. ペマ・デチェン(女性、18日の抗議で重症を負った)
    4. ゴンポ(男性)
    5. シャオ・ミミ(女性、40歳前後)
    6. タシ・パルデン(男性)
    7. ツェリン・ドルジェ(男性)
    8. ロヤン
    9. サンポ
    10. ツェツン寺院の14歳の僧侶
  •  3月17日、カンゼ郡で起きた抗議活動の逮捕者のうち、以下の2名の名前が確認された。
    1. ジャンパ・ツプテン(カンゼ・ダルツェ寺院の前僧院長)
    2. テンジン・ナムギャル(カンゼ・ダルツェ寺院)
  •  ラサのテルン郡で、大量の逮捕者
    現地時間午後三時ごろ、一般人の服装をしたディンカ寺院の16人の僧侶が、デチェンへ向かって抗議行動に出発した。デチェン警察は、決起した僧侶らを制圧できず、警官が追加投入された。地元警察が抗議を制圧しようとしたのを受けて、地元一般人が抗議活動に加わった。その後、抗議活動の規模と激しさが増す中、ラサから武装警察が到着した。約30人の抗議参加者が逮捕され、残虐な扱いを受けた。そのうち、3人の一般人の名前が確認された。
    1. サンドゥップ(タシ・カンサ、デチェン街、テルン郡、ラサ)
    2. ロブサン(タシ・カンサ、デチェン街、テルン郡、ラサ)
    3. ツェリン・ドルカー(タシ・カンサ、デチェン街、テルン郡、ラサ)
  • また、約30名の逮捕者のうち、12人がディンカ寺院の僧侶。そのうち5人の名前が確認された。
    1. ガワン・イニェン(デチェン市、テルン郡出身)
    2. ジグメ(デチェン市、テルン郡出身)
    3. ガワン・テンペル、旧姓ケルサン・ダワ(デチェン市、テルン郡出身)
    4. カルマ・ダワ(ヤンパチェン、ヤムシュン郡、ラサ出身)
    5. ガワン・タクチョー(ダムシュン郡ラサ出身)
  •  平和的に行なわれていた大規模な抗議活動の中、カンマー寺院の8人の僧侶が逮捕された。以後、詳細な情報はない。
  • 事態の拡大恐れた当局により、約2000人の軍隊が、クンミン市からギャルタン郡(デチェン、チベット自治県、雲南省)へ新たに送り込まれた。
  • 武装警察が24時間体制で監視、パトロールを続けている。

※文中で使用されている地名につきましては、翻訳の時間的制約により、現地からのレポートのまま、ほとんどがチベット語地名の音読表記となっております。現在の正確な中国地名に置き換えておりませんことをご了承ください。